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ワーケーションがキッカケで下田で起業!?ミッションは『しもズブ民』を増やすこと!

大学を卒業してフリーランスのカメラマン・デザイナーとして活動していた藤井 瑛里奈(エリナ)さん。
2020年、知人に誘われてはじめてのワーケーションで下田に行くことに。
ワーケーションもはじめて、下田もはじめて…という藤井さんでしたが、すっかりワーケーションにも下田にもハマり…
結果、下田のワーケーション施設に滞在しながら『しもズブ民』を増やすことをミッションとした『株式会社しもズブ』を設立!
今では、下田市観光協会のInstagramを請け負ったり、隣町南伊豆町の人気スポット「ヒリゾ浜」の海の家『双葉食堂』の運営を手がけたり、まさに『しもズブ民』を生む事業を行っています。

今回は、藤井さんに直撃インタビュー!
下田での起業に至る経緯や『下田deワーケーション』の魅力について語っていただきました。

藤井さんのお気に入り、下田まちなかエリアにあるレストラン『Table TOMATO』さんにてお話を伺いました。お時間いただきありがとうございます!

まずは…自己紹介をお願いします!

海なし県の埼玉生まれです。
スポーツが得意だったので高校はスポーツ科へ、大学でもスポーツトレーナー、体育の先生になる勉強をしていました。
バイトでもストレッチ専門店で働いていて、こうしたスポーツ業界とかに就職するのかな?と漠然と考えていたのですが、大学3年の時に短期留学でアメリカへ。
そこで大きく考えが変わりました。
言語留学だったので、つたない英語をしゃべるさまざまな人種のコミュニティにいて、そこでは自分の意見を言わないとやっていけない。
日本人的に人に合わせていると、
『あなたの意見が知りたい』
と言われる。
そんな体験を経て…自分の意見って?自分は何がやりたいの?と考えるようになり、将来のことも…みんなが就職だから就職…じゃなくて自分は何がやりたいの?と考えるようになって。
結果、いろいろと興味ある仕事をやっていきたい!見つけていきたい!と新卒にしてフリーランスの道に進みました。
カメラマンやデザインなどの仕事を請けはじめていたころ、知人から下田でのワーケーションイベントの誘いがありました。
下田もワーケーションもはじめてだったけど、とにかく行ってみよう!となりました。

ようこそ下田へ!

ここで下田とワーケーションにつながるんですね !はじめての下田の印象はどうでした?

来る前にインスタで 『 #下田 』 で検索すると海の写真しか出てこなかったのだけど、実際には海以外にもたくさん魅力あるのを知って、あれ!海以外もいいじゃん!って。
昭和レトロっぽいスポットとか、元気な現地の人とか。
でも、その時は一泊だったので、実はそこまで特別な思い入れが湧いたわけでもなく。
その時に仲良くなった方に5月に黒船祭があるから来な~って誘われていて『楽しそう!絶対行く!』って思ってたのだけど…コロナ禍になっちゃって…。

観光地下田にとってはコロナ禍は本当に厳しいものでした。ヨソからの人を受け入れなければ成り立たないのに受け入れられない…。当時のことを思い出すと、なんともやるせない気持ちになります。まだ完全には脱したとは言えないのでしょうが、ほぼ日常が戻ってきた今、あらためてその大切さを感じます。(写真は2020年夏の白浜大浜の様子)

当時メインの仕事はウエディング会場のカメラマン。
もろにコロナの影響をうけて仕事もなくなってしまいました。
そんな時、下田の建築会社『山本建築』さんが所有する巨大倉庫をどう活用するか?のアイデアをディスカッションするというイベントが下田であるということで…これは興味あり!と参加することに。
こちらは初回に来た時の縁もあって、一応スタッフとしての参加で、7月はじめという気持ちのよい季節に2週間ほど滞在することになりました。
この時に…あれ?下田メッチャいいじゃん!!!!ってなったのです。

下田でのワーケーション滞在時に多くの友人が出来たそうです。(一番左が藤井さん)

前回の滞在と何が違ったのでしょうか?

やっぱり2週間という期間滞在することで、観光では見れてなかった地域の良さを感じれたのかもしれません。
海の近くで暮らすってこんな感じか~というのも海なし県埼玉育ちとしては新鮮な体験でした。
そして、イベントにスタッフとして参加したということもあり、『人とのつながり』が濃くなって。
実は、イベントを終え、知りあった方たちに盛大に送り出してもらったその2週間後に『また来ちゃいました~』みたいな感じで、舞い戻ってまいりました!(笑)

でも、そうして下田に行きたい!長期で滞在したい!ってなった時に受け入れてくれるハコがなかったら、現実的には行けないのだけど、下田には月額料金で滞在できるワーケーション施設があったことが大きかったです。

ワークスペースを備える宿泊施設 LivingAnywhere Commons伊豆下田
2019年の開業間もなくにコロナ禍になり、リモートワークやオンラインミーティングが普及したこともあって、注目を集める。

そして、下田に滞在して、仕事をしつつキャンプをしたり、イベントに参加したり。
やったことのなかったサーフィンもはじめました。
いつまでいるの?今月末まで!その今月末がどんどん更新していく…みたいな期間がしばらくあり。
まさに『ズブズブ』と下田にハマっていきました…笑。
そんな時に下田市の問題点を解決策を探るというワークショップに参加する友人を手伝うことになり、魅力を感じまくっていた下田にこんなに課題があるのだと知ることにもなりました。
夏の繁忙期とそれ以外の閑散期の格差。
海離れによる観光客の減少。
人口減少による人手不足。
などなど…
そこで感じたのが、この下田の魅力をもっと多くの人にわかってもらえたら、私のように下田に『ズブズブ』とハマる人が増えて、こうした課題解決につながるのではないか?ということ。
そんな話の流れで、下田に『ズブズブ』とハマる人=しもズブ民を増やすことをミッションとした『株式会社しもズブ』をつくっちゃったのです!

ワークショップの発表会にて『しもズブ』設立の決意をプレゼンされたそうです。

そんな経緯があっての『しもズブ』設立だったのですね。ちょっと変わった会社名だなあと思っていたのですが、合点がいきました。是非、しもズブ民を増やしまくってください!
では、今の事業内容はどんなでしょうか?

事業のメインはSNS支援です。
関係人口を増やすための施策を考えたりもしていて、具体的には、下田市観光協会のインスタグラムの投稿を株式会社しもズブでやらせてもらっています。

(一社)下田市観光協会インスタグラム

個人的にも旅行やお店選びはインスタグラムで情報を得ていて、よく使っています。
何より最近まで『ヨソの人』だったこともあって、知りたい情報が感覚的にわかるのが強みです!
でも、最近は下田にいすぎるので…(笑)ヨソから来る人が下田の何が知りたいか?わからなくなる時があって。
今は、下田をベースとして、他の場所にワーケーションしに行く感じになっていて、たまに他の場所をみることも『しもズブ民増加』のためのよい刺激となっています。
他にも地域の事業者さんのSNSの運用のお手伝いもいくつかさせてもらっていたり。
あとは、今年からの挑戦で隣町南伊豆町の人気スポット『ヒリゾ浜』の海の家『双葉食堂』の運営をさせてもらいました。
こうしていろいろとお話をいただけること、感謝しかないです。

『Table TOMATO』さんでは、おいしそうな料理が運ばれると、すかさずスマートフォンを構えて撮影。こうして下田の魅力を切り取り、日々発信してくださっているのですね。

ワーケーションは『ワーク』と『バケーション』とを合わせた造語ですが、下田での『バケーション』はどのように過ごしていますか?また、おすすめの過ごし方があれば教えてください。

やっぱりサーフィンは欠かせないです。
とはいっても下田に来るようになってからはじめたのですが…。
こんなキレイな海があるのに入らないのモッタイナイ。
サーフィンやってみよう~という感じではじめたら…楽しくて!
やったことない人は是非是非!!です。
繁忙期は海も駐車場も混みあうので、海で遊ぶオススメは実は8月以外のシーズンだったりします!
あとは、普通に季節のイベントやキャンプなどを楽しんでます。
黒船祭りだったり太鼓祭りだったり。
下田は季節ごとにイベントがあるので、どの季節でも楽しめるのがいいんですよね。

4年ぶりの通常開催となった今年の黒船祭。
下田でのワーケーション滞在中に出来た友人たちと存分に楽しんだそうです。
(写真:松橋 樹
黒船祭は着物レンタル&着付けしてもらって楽しんだそうです。着物でペリーロードのような歴史的な街並みを着物で歩けば気分は幕末!(写真:松橋 樹

では、あらためて『下田deワーケーション』の魅力は?

下田に限らずかもしれませんが、とにかく、その土地に一週間以上滞在すると一泊二日の観光では見えてこなかった地域の魅力が見えくる気がします。
そして何より、『地元の人との関わり』が観光とは違って、濃くなってくるのがいいんです。
あれ?こないだも来たよね?いつまでいるの?みたいな。
一週間以上バケーションできるならいいけど、なかなか難しいですよね?
すると仕事をしつつ…になるので、『ワーケーション』が良きかなと。
どこでワーケーションするかって?
それは…海も山も、食も温泉も、そして何より『人』も最高な下田で決まりではないでしょうか!
是非、『下田deワーケーション』して、下田にズブズブとハマっちゃってください~!!

白浜神社にて撮影のお仕事があるということでお邪魔させてもらいました。カメラマンというと機材をたくさん持って重装備で撮影に挑む…というイメージですが、藤井さんは海に遊びに行くような雰囲気を漂わせつつ撮影に臨んでいます。こんな軽やかさが藤井さんっぽさなのでしょう。そんな藤井さんっぽさを大切に下田でのワーケーションを楽しんで、『しもズブ民』をたっくさん増やしちゃってください!


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